薪棚を見られる度に「屋根は付けないの?」と言われることがよくあります。
「無くても乾くらしいですよ」と言っても大抵の人は信じてくれない。
私の中でも「らしい」という言葉がついてしまうので、検証してみる事にした。
そのために多くの薪ストーブユーザーが持っているであろう含水率計を購入。使い方は簡単、割った断面に刺せばいいだけ。
同じ時期に切られて、割られて、棚に置かれた2本の薪。違うのは屋根の有無のみ。
まずは屋根有り(波板を乗せただけ)。
続いて屋根無し。
針の刺し具合で数字が変わってしまうが、同じ手応えでやったつもりだ。
同じような数字になったのは予想通り。実際に焚いてみてそれほど違いを感じないからだ、違うのは見た目と虫の有無。
但し、これは乾燥に2年費している。短期間の乾燥であればもしかしたら差が出るかもしれないし、あくまでも私の環境での話。
やはり雨が当たらない方は虫からしても優良物件らしく、薪棚から出す際によく住民と出くわす。
それに比べ雨晒しは虫はいないが、薪そのものが汚い。
火持ちは結局樹種の方が影響するんじゃないかな?
薪という物の価値を「火付きの良さ、乾燥具合、火持ち」だけではかるなら、屋根の有無は関係ないというのが今の私の見解だ。見た目も価値にいれるなら、圧倒的に屋根はあった方がよい。屋根を付けるメリットは見た目への影響が一番という印象だ。
野菜で例えると分かりやすいかな。私の場合大事なのは「味・栄養」であって見た目ではない。でも人によっては見た目も同じ位大切にしたい人だっている、同じことだね。
やはりしばらくは屋根を付けるための費用も薪棚に回して、まずは薪の確保を優先していこう。